第八章

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 チュンチュンと小鳥の鳴き声がする…。   朝。オレ達は浜崎がセットしていた目覚まし時計で起きた。   今日は江口 大樹(えぐち だいき)の所に行く日だ。オレ達の仲間になる予定の最後の人物だ。オレ達は朝食を済ませ、昨日準備した荷物を持って浜崎の家を後にした。   『手っ取り早く、コイツで行こうぜ!!』   浜崎はそう言って、庭にある車を指差した。オレも最近、嫌というほど歩いて来たので車で行くことに賛成した。   大樹の家はこの厳原の隣町である鶏知(けち)という町である。どうやっでけち"って読むんだ?   早速、オレ達は鶏知に向けて車を走らせた。
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