第九章

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 グリーンパークとは鶏知にある広い公園で海に隣接しているらしく、大樹はそこで、しばしばウェイクボードをしているとの事。しかもこのアパートからはすぐそこだ。 オレ達は車を使わずに徒歩でグリーンパークに向かうことにした。   『ククク………』   グリーンパークに向かう途中、耕平が声を押し殺すように笑った。何がそんなに面白いのだろうか?浜崎はずっと不機嫌そうだ。よっぽど大樹と仲が悪いみたいだ。   しばらく歩いているとパチンコ屋がみえた。翼はこのパチンコ屋を越えるとグリーンパークがあると言った。   パチンコ屋を過ぎるとすぐそこには公園が見えた。それは予想以上に広く、敷地すべてに芝が敷かれており、綺麗に手入れされていた。 ここがグリーンパークか。ここに最後の仲間の大樹がいるのか。翼が言った。   『ここの奥は砂浜になっている。そこに大樹はいるよ、多分。早速行こうか。』   オレ達は急ぎ足で砂浜の方に歩いた。
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