第十章

3/15
前へ
/175ページ
次へ
 大樹は地面を殴り周辺に砂ぼこりを作り出した。オレの作りだした水の塊は大樹を捉えることは出来ず、そのまま地面に落ちた。   …人の筋肉はその力を最大限に使えば、拳で岩を砕くことが出来るという。しかし、その反動で自分の拳も砕けてしまう。だから脳はそうならないように普段から制御をしている。   奴は、大樹は、゙反作用無視"によって反動を受けない身体になっている。その状態で筋肉制御を解除されると非常にマズイ。……だからあの時、敵の攻撃に゙触れるな"と言ったのか!!   大樹は物凄い早さで向かって来ている。このままではあっという間に距離をつめられる!まずは防御が先決だ。   『集まれぇ!!』   オレは自分を中心に丸く分厚い水の塊を発生させ、水のドームを作り、守りの体制にはいった。   『無駄無駄ぁ!!』
/175ページ

最初のコメントを投稿しよう!

114人が本棚に入れています
本棚に追加