第十一章

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 オレ達は車に乗り込んだ。まずはオレ達ば白い家"の詳しい場所を特定する必要があった。オレが翼と出会ったのが゙久田"であったので、そこから長く見積もっても周囲25キロメートルの範囲だろう。   しかし、゙白い家"は山奥にある。この山だらけの島(対馬は全面積の90%が森林である)から、その施設を見つけだすのはほぼ不可能に近い。オレ達は頭を抱えた。         しばらく皆で考えていると、翼がつぶやいた。   『そういえば、オレが真心君に会った時、川があったなぁ。』   その言葉を聞いてオレはピンときた。   『そうだ!それだ!!オレはその川を下っていっていた途中で翼に会ったんだ。』   少しではあるが範囲がしぼれてきた。とりあえずオレ達ば久田"に向けて車を走らせることにした。
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