第十一章

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オレ達はもしもの時に備えて、まず浜崎の家に行き、コンパスをとってから久田に行くことにした。        20分ほどで浜崎の家に着いた。浜崎は家の前で車を降り、家の中に入って行った。そしてコンパスを持って帰ってきた。これで準備は万端だ。早速オレ達は久田に向けて車を走らせた。       久田への道のりまでに大樹がニヤニヤしながら窓の外を見ていた。オレはだいたいの理由がわかったので大樹に言った。   『なんでそんなにニヤニヤしてるんだ?そんなに今朝オレ達がいない間にイイ事があったのかよ?』   『残念やが、お前が思っとるような事はなかったぞ。違うネタや。いずれわかる。間に合えばな。』   『間に合う?何の事を言ってるんだ?』   『ドッキリをばらしたら面白くねぇやろうが。』   オレの予想は外れた。…なら何の事だろう。他の3人にきいてみたがわからないらしい。…しかし、いずれわかると本人が言っているのだから、気にしないことにした。         ………そしてオレ達は久田に入り、翼の家があった所に着いた。
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