第十一章

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『ええぇぇええ!!』   耕平、浜崎、大樹の3人は同じリアクションをとった。それもそのはず、庭には直径8メートルほどの穴が空いているからである。それは初めてオレがキメラを見た時のキメラの着地の跡だった。   しかし、このパロディチックな雰囲気を壊すように翼が真面目な顔で話を切り出した   『ここまで来たんなら止まってる場合じゃないな。ここからすぐ歩いたところに川がある。それがオレと真心君が出会った川だからまずはそこに行こう。』   確かに、ここにいつまでもいても意味がない。それにオレ達は一度ここでキメラと戦闘をしている。゙白い家"の人間がここをマークしていてもおかしくはない。オレ達は早速、川の位置まで移動することにした。       …が、その時。       ドゴォォオオン!!   目の前に何かが降ってきて一面が砂煙りに覆われた。   『もしかして!!?』   オレの予想はあたった。落ちてきたのはキメラだった。゙白い家゙も同じ手で来るとは芸のない連中だ。しかし、この前と違う点が一つあった。     グオォォォオオウ!!     『何だこの数は!?10匹は軽くいるぞ!!』
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