ヒト

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あるところに1人の少女が居ました。 少女は、いつも「ヒト」になりたがっていました。 少女の家族は周りの人たちは、少女を「バケモノ」と呼び忌み嫌っていました。 だから、自分が「ヒト」になれば もう忌み嫌われることはなくなるだろう。 少女はそう思っていたのです。 少女は、毎日祈り続けた。 だけど、いくら祈り続けても、少女は「ヒト」にはなれなかった。 そして、ある日…少女は気づいてしまったのです。 自分が「人」であることに…。 少女は、自分のことを「バケモノ」と呼んだ者たちをひどく憎み…怨みました。 そうしている内に少女は、いつの間にか本当の「バケモノ」になってしまいました。 少女が「バケモノ」を生んだのか… 周りの人間が「バケモノ」を生んだのか…。 全ての答えは闇の中に……。 ― E N D ―
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