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俺達がやっと平和に食べ始めたとき、
〈〈キャアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァ!!〉〉
割れんばかりの歓喜の悲鳴があがった。
完全に油断してた。
すごく耳がジーンとする。
……ここって耳栓売ってるのかな…。
なんて俺が暢気に考えていると、複数の足音が一直線にこちらに向かってくる。
………この足音は…。
零騎が立ち上がり、座っている俺の後ろに立つ。
「何しに来たのぉ?生徒会長ぉ~」
「風紀委員長……榊原零騎、そこをどけ」
「なんでー?」
あぁ、この足音、この声。
懐かしい。
「猫を引き取りにきた」
龍宮 朔夜[リュウグウサクヤ]
俺の元飼い主、そして元恋人。
よくもまぁ………。
「あはぁ?何言ってんの?お前の猫はもういないよぉ~」
「な、何言ってんだよ!郁月は俺の親友だぞっ!!」
仲谷 弘人[ナカタニヒロト]
んー……俺を勝手に親友呼ばわりして、俺の元飼い主を掠め取った奴。
親友とかまだ言ってたんだ。
弘人が発言した瞬間、一気に罵声が飛び交う。
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