学園

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零騎に抱きついたまま、気がつけば寮の部屋に着いていた。 白を基調とした広い部屋。 物が少なくてちょっと寂しい。 「ほら、郁月。俺の部屋だよ」 「ん、零騎、零騎」 俺は零騎に擦り寄る。 早く俺を抱き締めて、嫌な感触を忘れさせて。 「零騎、零騎」 「大丈夫だよ、郁月。俺が忘れさせてあげるから」 零騎は俺を優しく抱き上げ、奥の部屋に入る。 そこにある大きなベッドに下ろされた。 「郁月」 「んっ、ん、あっ」 息もできないキスをされ、俺の思考が止まる。 俺の服の中に、零騎の手が入ってくる。 その感触に、俺は身を委ねる。 「零騎、んっ」 「んー?どうしたのお」 「激しくしてっ、お願っ」 俺のそのお願いに、零騎はニヤァと笑った。 それから俺にキスをして、 「了解」 そう言ってまた笑った。  
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