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それから零騎の妨害をかわしながら、準備を整える。
「んじゃ、いこー」
「郁月……触らせてくれなかった……」
なんですねてるの。
……仕方ないなぁ…。
「零騎。学校終わったら遊ぼ?」
下から見上げるように、零騎を見つめる。
「わかったぁ…」
渋々といった表情で零騎はうなずく。
うーん…。
なんかめんどくさいな。
とりあえず零騎の唇にキスをし、微笑む。
「お楽しみは後に取っておいた方が美味しいでしょ?」
あ、零騎の顔がニヤァってなった。
「そうだねぇ、その方がいいねぇー」
「うん、じゃぁ学校行こう」
「わかったよぉ」
零騎の機嫌もとりあえず直ったみたい。
よかった、よかった。
「あーちゃん!」
「郁にゃん!」
教室に着いた俺は、あーちゃんに抱き付く。
「昨日ぶり!」
「そーだねー、郁にゃん寂しかったー」
あーちゃん可愛い、癒し。
「なー、郁ー。わいはー?」
「たくやんうるさい」
「そーだよー、たくやんうるさいー」
あ、たくやんしょげた。
それより……
「零騎、いつまでいるの?」
「え?」
え?
えってなに?
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