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「かわいー…」
「ほへぇぇぇ…」
あ、チワワ君真っ赤になって倒れちゃった。
…どうしよ?
「あー郁にゃんったらー」
「郁も隅におけへんなぁ~」
とりあえずたくやんを蹴る。
「いたっ!」
「どうしたらいい?」
俺が首を傾げると、周りにいたほかのチワワ君達が慌てる。
手がパタパタ動いてて可愛いんですけど。
「ぼ、ぼ、僕たちが連れて行きまひゅっ!」
「そー?じゃあこれからよろしくね」
ふにゃりと笑って倒れたチワワ君を抱き直す。
「軽いね…ご飯食べてるの…?」
「た、食べてまつ!大丈夫です!!なので僕達におまかせくだしゃいっっ」
噛み噛みのチワワ君が倒れたチワワ君を抱えて足早に教室から去っていく。
小さな集団があわあわしながら動く姿が可愛い。
「俺の親衛隊かー…小さくて可愛い」
「そーだねー、郁にゃんの親衛隊の子はみんないい子だから仲良くしようねー」
あーちゃんの言葉にコクコクうなずく。
可愛いは正義、可愛くていい子大好き。
仲良くするぞー…お菓子で釣れるかな…。
「なんやその顔…良からぬ事を考えとる顔や…」
「たくやん…死刑」
「重っ、罪重いっ!」
「郁にゃんの顔は国宝級だぞー!」
「そうだそうだー」
あーちゃんと一緒にたくやんをからかう。
あぁ、早く昼休みにならないかな。
可愛いペット達が出来たって零騎に報告しよう。
あー、楽しみ。
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