弟と番長

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俺とたにたにがお兄さん達に連れてこられたのは、1階のさっき居た教室から遠く離れた4階の落書きだらけの廊下だった。 「たにたに~ここ、何か怪しいね。」 「お、おおう。そうだだ。」 「何言ってんの?」 たにたには何故か震えていて 「やっぱ、ついてくるんじゃなかった…。」と何度も呟いていた。 冷え性なのかな? 「おい。お前らここが番長の部屋だ。」 後ろでたにたにの唾をのむ音が聞こえた。 吉津さんって言う人が指差したのは 『ラスボスの部屋』とスプレーで書かれた教室だった。 …いきなりラスボスにたどり着けちゃった。
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