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むーちゃんの隣に腰をおろす。
目の前には花と建物が広がっていて心地よい風が吹いていた。
「梨華」
「ん?」
むーちゃんがあたしの顔を見て言う。
「こんなオッサンと付き合ってたんやとか思ってへん?」
「思えへんよ!笑」
「ほんまに?」
「当たり前やん」
あたしが半分呆れたように言うとむーちゃんは「よかった」と言って笑った。
それからあたしの肩を抱き寄せた。
「?!」
むーちゃんはそっとあたしを抱きしめ、まるで壊れ物を扱うかのように頭を撫で首元にキスをした。
「梨華…」
「ん…」
むーちゃんの首元に顔を埋めたまま あたしは混乱してた。
別れたのに
付き合ってないのに
この2つが頭を支配した。
でも"好き"が入り交じって あたしはむーちゃんの背中に腕を回した。
…なんでもいい
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