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「むーちゃん…」
"好き"…
でも関係が崩れそうでずっと言えんかった。
むーちゃんはあたしのほっぺにキスをして、また抱きしめた。
「むーちゃん…」
「ん?」
「会いたかった…」
これがやっと。
むーちゃんの胸に顔を埋めたまま言うた。
…むーちゃんドキドキ言うてる。
「ほんまかぁ?笑」
茶化すように聞いてくる。
「ほんまよ!会いたいから来たんやし、ずっと、ずっと会いたかったっ」
そう言うとむーちゃんは微笑んであたしの頭を撫でた。
「…俺やって会いたかったよ。」
頭を撫でながらそっとむーちゃんは言った。
あたしが1番欲しかった言葉
お互いずっと言えなかった言葉
崩したくなくて間接的にしか言えんかったこと…
「梨華、好きやで…」
「うん、あたしも好き…」
そう言ってあたしの頬をそっと手の平で持って近づく。
「……」
「…嫌なん?」
下を向いて顔を背けたあたしに聞き、あたしは首を振った。
「ううん、恥ずかしいねん」
そんなあたしの顔をむーちゃんは上に向かせて そっとキスをした。
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