夢の記憶

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誰……だろう? 京言葉を使う人のほうは優しそうで、とても綺麗だ。 男……だよね? 「男だ。」 そっか、そっか………あれ? え、今…………? 「心の声……が」 「お前は分かりやす過ぎる」 え"ぇーーーっ!! 「何バラしてはるの、李狗はん?ほんま、嘘は苦手なんどすね」 「え、ちょ……プライバシーの侵害。……って生まれ変わり!?」 もう、驚きとどろきですよ! ……でもさっき、私のこと生まれ変わりって? 「さっきから疑問ばかりだな」 私の声が聞こえているのかうっとおしそうにそう言えば、目つきの悪い李狗と呼ばれた人は私に近づき上から目線に「俺の質問に答えろ」と言い私の胸ぐらを掴むと、「お前は誰だ?」と続けた。 突然胸ぐらを掴まれ、私は挙動不審になるも素直に自分の名前を相手に明かした。 いや、そうじゃなく………と目つきが鋭いままの男はそう呟き、深くため息をつきながら突き放すかのように私の胸ぐらを掴んでいた手を離した。 いや、え、何ですか? その期待外れだった…みたいな目線は。 誰って聞かれたから、自分の名前を丁寧に(しかも個人情報を)教えただけなんですけど? 「ちょっと、失礼じゃない!?第一あんた達こそ誰よ!!」 私は一応対抗した。 ………でもさっき悲しくなったのは何でだろう? ………私はまだ思い出せない。 あの夢のことを…………。
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