二人二脚の転生者

わけが分からないうちに

そして、意識は再び目覚める。
ぼんやりとした意識のなか、揺れ動く視界、突如、フラッシュバックを起こしたかのように、これまでのことが思い出される。それは、七年という長い年月の映像を網膜に投影しているかのようだった。時間にしては一瞬の出来事でも酷く早足で見させられたその思い出は、自分のであり他人の出会った。
そう。あの日から七年
あの日？
どうしてだろう。酷く記憶が曖昧な気がする。