1154人が本棚に入れています
本棚に追加
「とりあえずは信じて貰えた。それを踏まえた上で確認したいんだけど、今は西暦何年かな?」
未来、その線が濃厚だとは思うが、手っ取り早い話これを確認すれば済む事なので聞いてみた。
「今は二○一九年よ」
「……ほう、奇遇だな。俺のいた時代も同じ二○一九年なんだが」
「は? どういうこと?」
そんなのは俺が聞きたいくらいだ。つまり、ここは未来じゃないということか? 平行世界、パラレルワールドみたいなものなのだろうか……。
もしくは共通点はあるが、全く違う世界……異世界。
「うーん、どうやら一回情報を整理した方がよさそうね。とりあえず近くに私の家があるの。そこで話をしない? どうせ行く宛とかないんでしょ?」
「OK牧場」
「いや、今ボケられても……」
どんな時でもボケるのが俺。
ともかく、俺は彼女の自宅にお招き預かることとなった。
べ、別に下着を漁りたいなんて思ってないんだからね!?
ちなみに隠してるつもりだが、ルーナの制服のポケットから、おぱんちゅが見えている、俺の目は誤魔化せない。
盗まれたのパンツだったんだな。
色は水色と白のボーダー。本当にありがとうございます。
先導して前を歩く彼女を拝みながら、俺はその後を追うよう付いて行った。
****
「ここが私の家よ。どう感想は……桐生君のいた場所と何か違ったりする?」
「ルーナってJKだったんだ」
「私の感想じゃない!!」
え、だってJKですよ? 不登校児たるこのイケメンな俺にとって、JKは最早神格化された存在。
そりゃあ感想の一つでも述べなければ罰当たりってもんでしょう。あー、ぺろぺろしたい。
「と、ふざけるのは終わり。こっからは真面目にスーパークールビューティーイケメンスペシャルガチホモ桐生翔斗DX(デラックス)でいきたいと思う」
「……全く真面目に話す気ないでしょ」
何か本気引いている気がしたので、流石の僕もホントに真面目に話したいた思います。
最初のコメントを投稿しよう!