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(ハァハァハァ…)
「後,1時間だ。1時間耐えれば俺は死なない。死んでたまるか。絶対逃げきってやる。」
一3日前一
某所某高校
「あ~ぁ,やっと学校が終わった。さぁ帰ってゲームの続きやるか。」
学校の校門を出ようとしていると友達の川崎充が近づいてきた。
「な,知ってるか?今日も殺人事件が起きたんだってよ。」
充は,探偵になるのが夢でよくニュースを見ていた。
「またその話か…んで今日もその死体は汗をかいていた形跡があったのか?」
充は,聞いてもいない話をいつも宏一にしていた。
「それが形跡はあったらしいんだけど……毒殺みたいなんだ。しかも時計に毒がついてたみたいで,その毒に…。」
最近の殺人事件はやたら死ぬ前まで汗をかいてた形跡のある死体が多かった。日本の各地であっていたのが妙に不気味だった。
「まぁ,俺には関係ないな。それより今日中にゲームクリアしたいから俺帰るわ。」
そう言いながら充の肩に手をポンッと置いて宏一は充と別れた。
家に着くと宏一宛に宅配便が来ていた。ダンボールをあけるとケースが入っていた。
「なんだこれ?こんな景品頼んだ覚えないぞ?」
宏一は不思議に思いながらケースを開けるとノートパソコンと時計が入っていた。
「この時計かっけぇなぁ。俺宛だから貰うかぁ~。しかもパソコン付きだし。」この時計を付けると生死をかけたゲームが始まるのを知らずに付けてしまった。するとパソコンが急に動き出した。
『ゲームのご参加ありがとうございます。あなた様がその時計を付けましたので今から鬼ごっこを開始します。ルールは
「これからあなたには72時間逃げて頂きます。鬼はこのような顔です。必死に逃げて下さい。捕まったらこの方から殺されます。後,その時計にはGPSが付いておりまして鬼にわかるようになっております。」以上がルールです。それでは逃げて下さい。』
パソコンは自動的に切れた。
「な…なんだよこれ…ちょっと待てよ。こ…殺される?訳わかんねぇ。誰だよあれ…」
宏一はパニクりながら時計を必死に外そうとした。
…が,留め具はきっちりはまっていて時計は取れなかった。
「くそ!!この時計取れねえし…逃げるしかねぇのかよ。」
生死をかけた鬼ごっこが始まった。
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