『蒼龍物語』

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むか~しむかし、あるところにそれはそれは、こわ~いおにさんがいました。 おにさんは、いつもひとりぼっち。 おにさんがとおるとだれもがみちをゆずりました。 みちをゆずられてとおることのゆうえつかんとははんたいに、ほんとうは、みんなといっしょにいたい。というきもちとがいりまじっていました。 そんなあるひ。 おにさんはひとりのおんなのこにこいをしました。 そのおんなのこは、こころやさしいおんなのこ。 おにさんをみてもまったくこわがらなかったそのおんなのこのことをすきになりました。 でも、そのこいはかないませんでした。 おにさんとにんげんのおんなのことのこいは、かなわずおにさんは、かなしんでいました。 おにさんは、そらにむかっていいました。 『俺を人間に生まれ変わらせてくれっ!!』 そしておにさんは、にんげんになるためにみずからをふういんし、ながいながいじかんをすごしました。 そんなむか~しむかしのお話し。 .
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