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「 ・・・!ヒソカが増援を要請に行って1時間くらいはたったよな」
「 ・・・あぁ、彼女の足ならもう増援をここまで誘導してるはずだ」
後ろにいるイスカが同意する。ようやく回復したらしく、援護射撃につとめている。
隣のモクレンが口をはさむ。体がうずくのか、イスカの護衛役を早々に放棄し、シュロと一緒に最前線でいつの間にか戦っていた。
「つっても到着するまであと30分くらいはかかるぞ!どうすんだ?」
彼は喋りだすと集中力が低下するという欠点から戦闘中での発言は禁じてあった。
だがこの状況ではそうも言ってられない。モクレンの指摘ももっともだ。
「 しょうがない、一時撤退するぞ!
イスカ、そこの平屋の建物の扉を破壊するんだ。俺が入り口でゴーストを始末するから二人は休め。
10分毎に役を交代する。あの入り口なら1対1で戦えるだろう。だがみんな無茶するなよ」
4人目の隊員、ヒソカを信じて撤退命令を出す。
また銃の設定を変え、イスカが今度は扉に向けてグレネード弾を発射した。こういう時のため、サイ・バスターには工作用の実弾も装填してある。
今度は土煙も混じった白くない閃光を伴った爆発が起こる。
イスカが破壊した扉から、さして大きくない平屋に飛び込んだ。
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