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「どうしたんだい?えらく焦ってるみたいだけど...」
そりゃそうだ、突然女子生徒が現れていきなり隣に座るんだ。
密着こそしていないものの、照れ云々抜きで驚くだろ。
「あぁ、それのことかい?気にすることないよ」
それとは何のことだろうか?と考えた刹那、思い出した葉っぱを紙で巻いたモノ。
「あぁっ!...っと...これは...」
あたふたとそれを鞄に押し込む。
その姿を見てか、そいつはクスクスと笑い出した。
「そんなに焦らなくても、先生に報告なんてしないさ」
俺は手を動かすのをやめて振り向いた。
「ほんとか?」
そいつは「貸しにしとくよ」と、悪戯な笑顔で答えた。
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