0.はじまり

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考えなしに振り向いた時にはアウチと思ったが、それももう遅かった。 案の定それは人だった、が。 不幸中の幸いか、眼に映ったそれは教員ではなく生徒だった。女子生徒、所謂JK。 「誰だ?」 不意に聞いた。特に知りたいと思ったわけでもない、まさに不意に。 「ん?人に名前を聞くときはまず自分から、そう教わらなかったかな?」 「.....はぁ?」 それが、俺とこいつとのファーストコンタクトだった。
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