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「馬鹿なこと言わないの。アキも困ってんでしょうが。」
「さっきお前も嫁に来いとか言ってたんですがそれは………」
「何か言ったかしら?」
「………ナンデモアリマセン」
無言の圧力で達哉を黙らせたこの女性、名を綾瀬 小春(あやせ こはる)と言う。達哉と同じく、俺の幼馴染みだ。
しっかりと手入れの行き届いたプラチナブロンドの髪は背中と腰の中間地点で綺麗に切り揃えられている。ちなみに地毛。
顔立ちは今の俺よりも大人びてて美少女というより、美女と言った方が良いくらい。
かなりのつり目で瞳は水色。祖母がロシアの人らしく全体的に色素が薄いとは本人の弁で、言葉の通り肌も回りの女子生徒に比べるとやや白い。
身長も高く、スタイルも悪くない。(モデル体型というやつだと本人が自慢している)
裏表のない性格故か校内でも指折りの人気を誇る。実際、俺も小春に憧れた時期もあったのはここだけの話ではあるが。
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