2#俺とクラスメイト

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先生が出て行った瞬間、息つく暇もなくドッと人が周りに集まって来る。 座っている俺に対して、皆立っているせいで圧倒されてしまう。 皆がキラキラした目で口々に話し掛けて来た。 「初めまして!!」 「何でこの学園に来たの!?」 「好きな人いますか??」 「付き合ってる人はっ!!?」 「何でそんな格好なんですか?」 「好みのタイプは何ですか!?」 「えぇっと…」 う る せ ぇ w w w w w w w w w w 一気に言われても、生憎俺は聖徳太子じゃないから全部は聞き取れない。 それでも皆、口を動かす事を止めなくて。 対処に困っていれば、人集りの外から声が聞こえた。 「はい、皆止まって」 そのたった一言で飛んで来ていた質問は止み、安堵に無意識に入れていた肩の力を抜いた。 人集りは声の主の姿が見える様にと、俺の目の前が左右にはけた。 そこにはやっぱり、椅子にチョコンと座っている菊川が。 菊川はニコニコと愛らしい笑顔を浮かべているが、反対にリリィは俺達を睨み付けていた。 「柊君が困ってるよ 皆質問したいのは分かるけど、一気に言われても分かんないでしょ」 菊川は皆の興奮を宥めるように言うと、皆は分かってくれたみたいでコクコクと頷いた。 これがクラス委員の力か。 菊川の統率力に尊敬してしまう。 「質問するなら1人ずつ、名簿順で この休み時間に全員回らなかったら続きは次の休み時間に 分かった??」 的確な指示を出した菊川は、皆が了承するのを見て満足そうに笑った。 その笑顔に何人かが顔を赤くしたのを俺は見逃さない。 リリィが舌打ちした事も。 .
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