喝采

「え、え。ごめん、少し整理したいんだけど、なにも出来ないから順を追って一つづつ教えてほしいんだけど…貴方は死んでるの？あのお知らせのメールは悪戯だったの？」
ファンタジーなお話もアニメも大好きな私は、私の目の前で彼の言っている事がどうもアニメや小説の台詞にしか聞こえませんでした。そんなような小説を何度も読んだし、この間も死んだ幼なじみが蘇ってくるアニメをみて泣いたばかりでした。
「多分、死んでる。」
彼は当然と言わんばかりに私に言いました。
「覚えてる。病院で眠ろうと思ったらずっと暗かったのを。で、次に目を覚ましたらここだった。どうしてだかあのホテルに瞳が泊まってるのを知ってて、どうしても今日瞳に会わなきゃならない事も知ってた。」
「え？えぇ？何それ。なんのアニメ？」
「アニメやないで！多分現実やで。多分。」
そう彼は真面目に言うのですがやっぱり信じられなくて、私はその場に座り込んでしまいました。