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アルパカ君。
私のクラスの男の子。
いつも、おたまを持ってそうなおばさんパーマな髪。
それもアルパカみたいな髪型。
だから、アルパカ君。
近くで見ると、結構ツヤがある髪。
わんこそばで例えると、いくらでも食べられそうな大食い姿。
いつも、かぶのトレーナーを着ている。
とても、律儀に見えて。
走る姿はミツバチのように素早く、可愛らしい。
わたしはそんな彼にリアルな恋を抱いていた。
恋の初まりはある帰り道。
毎日通る近道に彼を発見!
彼は小さな女の子をおんぶしていた。
私はカ彼のことを興味本位で彼の後についていく。
パチンコを持った男の子が現れ、
パチンコをアルパカに向けて、攻撃をする。
アルパカ君に当たるが、アルパカ君は気にしないで歩く。
そのパチンコを持った男の子は一回攻撃をしたら、すぐいなくなった。
そのうち、おんぶしていた小さな女の子の家らしいところについた。
小さな女の子をおろし、手を振って別れる。
その時、鶴のように美しく思えた。
だから私はアルパカ君を好きになった。
しかし、彼と私はそりが合わない。
なんせ、私は・・・。
「若様。おかえりなさいませ」
「ただいま」
私、穏若(おんわか:私の名前)はお金持ちの家。
一般の人との声を叶えられる率は低いのだ。
外に私は許嫁もいる。
まだ一度も会った事はないが、おかか様からそう言われてきた。
しかし、彼の事を思うと頭から離れられない。
甘い抹茶チョコレートを食べながら、今日も彼のことを考える。
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