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心に響くと言うか、染み渡る的な感じ。
視線を黒板からその声の主へと向ける。
「…………です。」
もうこの頃から同姓に恋愛感情を持つようになったボク。
彼はタイプとは全然違っていたが目が離せなかった。
綺麗に刈られた坊主頭。
小麦色に焼けた素肌。
少し垂れ目がちな目も、少し形の整っていない唇も何故か色気を感じた。
本当に好みのタイプとは違う。
似ているところなど皆無に等しいが何故か好意を持ってしまった。
それからと言うもの、毎回毎回ボクから話しかけていた。
普段は自分から人に話しかけたりしないのだが、この時は自分が別人のように感じた。
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