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ファミレスに着くまでの間、刑事達は愛生と雄介の事をずっと観察する様に見ていた。
「頼んだ飯もきたし、早速だがまず自己紹介をしよう。私は北海道中央警察署刑事課部長の青峰っていう者だ。そしてこの若いのが…。」
「筧っす!!」
若い筧という刑事は自分と余り年が変わらないだろうと愛生は思った。
「さっきも聞いたけど君達は今回亡くなった坂田龍之介君と同じ昆虫観察サークルに所属していたんだね??」
「はい。ってか俺とこの雄介と龍之介だけしかサークルメンバーはいません。」
淡々と愛生は答える。
「実はね…。坂田龍之介君の死体には内臓が全て無かったんだよ…。そしてそこには彼の精液と黒い小さな球体が落ちていたんだ。」
「「内臓が無かった!?それに黒い球体!?」」
まさか…。
黒い球体って…。
雪桜蝿の卵なんじゃ…。
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