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「あの…。刑事さん。その黒い球体を見せてもったりできませんか??」
「事件解決の為に見せたいんだが、一般人に見せないようにと警察の上の人間が何個かだけ証拠品として回収して他は全て焼却処分してしまったんだよ。だから悪いが…。」
上司である青峰の言葉を遮る様に急に筧が口を開けた。
「実は俺…。その黒い球体を携帯で撮った画像今あります!!」
「馬鹿者!!まあ今回は許す!!早く彼らに見せろ!!」
「これっす!!」
筧が見せた携帯の画面…。
そこには愛生の想像通りの紛れもなく新種と発表したばかりの雪桜蝿の卵が写っていた。
「俺達この黒い球体が何か知ってるっす…。」
今まで無言だった雄介が、急に喋りだした。
「この黒い球体は一体何なんだね!?」
「それは…。俺達北海道立海大学昆虫観察サークルが見つけた新種の蝿…。雪桜蝿の卵っす…。」
「「蝿の…卵!?」」
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