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コンッコンッコンッ。
研究室にドアをノックする音が鳴り響く。
「警察です。北海道から来ました。」
「開いているよ。」
青峰と筧は可香谷の言葉を聞き、研究室に入った。
「さっきも違うやつが来たが…まぁいい…。そちらさんから渡された虫は雪桜蝿だと判明したよ…。そして、雪桜蝿の生態も判明した…。こいつらは化け物…悪魔だよ…。生き物の内臓を食べる寄生虫…。」
「なんだって!?」
チャラチャラチャラ~♪♪
青峰の携帯が鳴り出す。
「もしもし。そうか…。わかった…。」
青峰の表情から何年か行動を共にしている筧だけではなく、会ったばかりの可香谷にも電話の内容は最悪なものだったと解った。
「青峰部長!!電話の内容は!?」
「西田みゆきの死体を解剖した結果、坂田龍之介の時と同様に内臓が綺麗に無くなっていたそうだ…。それにラブホテルで調べていた鑑識が全員行方不明になった…。」
電話の内容を知り、可香谷は口を開く。
「間違いない!!鑑識の行方不明の原因も雪桜蝿だ!!恐らく雪桜蝿が脳に寄生して人間の身体を操っている!!」
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