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『こんな退屈なところに来客なんて……。珍しいわね』
響く声は、呆れるような声でそう言った。
「誰!? 此処は何処なの!?」
私は素早く周りを見渡した。
しかし、そこには誰一人として居ない。
空間から、返事が返ってる。
『私は世界の傍観者。そして、此処は世界と世界の狭間。その牢獄。あなたもアイツに捕まったの?』
アイツ? 牢獄? 私には一つも身に覚えない話し。
「牢獄ってどういう事? 世界の狭間って? 私は此処には身に覚えがないの!」
空間にいる何かに、私は必死に自分が困っている事を伝えようとする。
すぐに、空間からは返事が返ってくる。
『そう……。言い方が悪かったわね。アナタ達の間では此処は確か……。確か……真理、根源とでも言うのだったかしら?』
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