プロローグ

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「えっ!?」 返ってきた返事に私は驚いた。 真理とは、世界の歴史、あらゆるモノの成り立ちをすべてが記されたモノの事。 そんなモノが、いま私の居る此処だと言うのか? 有り得ない、幾多もの魔術師が追い求めてきたモノに私がたどり着くなんて。 『まあ、此処が真理や根源の中心ってワケじゃないけどね。かく言う私も、神様なんてしろもろじゃないし。ただ、アナタの思っている真理とは少し違うのは確かね』 「違うって何が?」 『異世界よ。この場所は閉じ込められている私が、退屈しないように世界を個別を覗けるようになっている。それ自体がおかしいのだけど……。そうねぇ、わかりやすく言えば、多くの本がある図書館とも言って良いわ』 図書館……。 「でも、本なんて……」 そんなモノはドコにもない。 本どころか、紙切れ一つしかないのだから。
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