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俺は呆然と二人を見ていた。
もういいや。
そう思った俺は、とにかくここから離れたくて学校から出ていった。荷物も持たずに。
漣…あんな笑顔で…楽しそうに…俺じゃない他の男と…
そう思っていると頭上から冷たい雨が降ってきた…
すると何故か堰をきったかのように涙がボロボロと溢れ出てきた。
家に着く頃には身体中びしょ濡れだった。
とりあえずシャワーを浴びた。
母さんはまだ仕事のようで家には誰もいなかった。
シャワーを浴び終えた俺は自分の部屋に向かった。
ドサッ
力なくベッドに倒れこんだ
嘘付き…毎日一緒にいるって約束したのに…
嘘付き…うっ…グスッ はぁ…一緒にいるって言ったのに…疲れちゃったのかなぁ?
俺が毎日毎日一緒にいるからかなぁ…
漣も俺のこと、邪魔だと思ってんのかなぁ…
漣…
涙がなかなか止まってくれる様子などなかった。
そして俺は泣きつかれて寝てしまった。
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