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竜欄と翠が心配そうに私の方を見ていた。
「…何でもないわ」
そう言って私は微笑む。
「それより、貴方がここにいるのはその赤ん坊が関係していそうね。」
「おう。そうなんだよ。」
そう言って竜欄が話始めた話は随分と長かったので要約すると
朝起きたら自分の管轄の山に人間の赤ん坊が捨てられていた。
五月蝿くてかなわなかったので拾ったが何分山育ちで母親もいなかったもんだから育て方を知らない。
そこで烏羽なら昔、子供がいたから貰ってくれるだろうと山から降りてきた。
と、言うことらしい。
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