幼き神、母として…
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部屋の隅の方で黒い塊が不思議な音をたてる。 「…和雅に貰った本だったのに……ぐすっ…」 何だかとても神とは思えない烏羽がそこにいた。 幼いながらにそれを察した光示が烏羽に近寄る。 「ごめんなさい…。おかあさんの大事な物だって知らなかったから…。」 大きな目を潤ませて。 でも必死で涙が溢れるのを堪えている。
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