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いつ、殺すことに対して興奮を覚えたんだ…?
いつ、殺したんだ……
無意識に?
ふと、左手を見た。
「?!!」
ビックリして、『左手に持っていた物を』落とした。
……包丁…。
そこには、二人の血が混ざっていた。
やっぱり……
俺が殺したんだ……
そう思うと、頭の中で殺した時の風景がよみがえった。
なかなか寝れないと考えていたつもりの時間が、両親を殺していた時間だった…。
そして、何事もなかったかのように部屋に戻り布団に戻った。
手に持っている包丁をもったままま……。
もし父さんが出張から帰ってなかったらどうなっていた?
もし、母さんがいつもみたいに遅くまで起きてたら?
もし、俺があのまますぐ寝ていたら
どうなっていた?
――………
「…ははっ(笑)」
痛々しい笑い声が、小さくその空間に響いた。
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