2,死んじゃった……

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いつ、殺すことに対して興奮を覚えたんだ…? いつ、殺したんだ…… 無意識に? ふと、左手を見た。 「?!!」 ビックリして、『左手に持っていた物を』落とした。 ……包丁…。 そこには、二人の血が混ざっていた。 やっぱり…… 俺が殺したんだ…… そう思うと、頭の中で殺した時の風景がよみがえった。 なかなか寝れないと考えていたつもりの時間が、両親を殺していた時間だった…。 そして、何事もなかったかのように部屋に戻り布団に戻った。 手に持っている包丁をもったままま……。 もし父さんが出張から帰ってなかったらどうなっていた? もし、母さんがいつもみたいに遅くまで起きてたら? もし、俺があのまますぐ寝ていたら どうなっていた? ――……… 「…ははっ(笑)」 痛々しい笑い声が、小さくその空間に響いた。
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