3,運命人×4

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後ろにいる人影が少年の後頭部を殴って、勢いよく倒れた。 「いっつー…」 「何やってんだよお前。どう見てもDGじゃねぇだろ」 「あー…。そういやそうだね。フヒヒwwサーセンwグェッ」 今度は足で顔面を踏み潰した。 「もう痛いよアノノン~」 「その呼び方やめろ。殺すぞ」 アノノンと言われた人のオーラが黒くなってくのがはっきりと分かった。 小柄なのに、強ぇ…。 アノノンと呼ばれてた少女がこちらを睨むように見てきた。 「お前、名前は?」 「えっと…」 会話してる横で、少年が笑っていた。 不思議そうにそちらを見ていたのか、少年から笑っていた訳を言った。 「いやあさ、見るからに年下の奴に…wwお前肝っ玉ちっちぇなあフヒヒw」 ビュッ 何かが通り過ぎたと思い後ろを見ると、木に深くくないのようなナイフが刺さっていた。 少女の方を見ると、今さっき投げたという手つきをしていた。 そして少年の方を睨んでいた。 「お前は少し黙ってろ。口縫うぞ」 「フヒヒwwサーセンサーセンw」 両手を上げながらふざけた口調で言った。 「で、話が途切れてしまったが、何で死んだんだ?」 「えっと、確か道を歩いていて振りかえったら道が黒くなっていて、そこに人が立っていてそれで」 「長ったらしい!!」 パシィィィン… かなりいい音が周りに響いた。 後頭部がヒリヒリした。 「つまりお前も…」 睨みながら、腕を組んだ。 「お、ヤベヤベフヒヒwwアノノンがイライラしてきたぞヒヒヒ」 「二度手間だなあ?口、縫ってやろうか?」 手にはいつの間にか針と糸があった。 それを見て少年の顔が青くなった。 「マジで言ってたのかよ…。つか今まで何処に隠していた?!」 「っるせぇ。二度と喋らんねぇように喉にナイフ刺すぞ」 「うわやべっ。アノノン~見逃してよ~☆」 更にオーラが黒くなった気がした。 目付きが殺気へと変わっていく。 「アノノン~。先に帰ってるね~」 「クソッ待て!!」 すごい速さで走っていく少年を追いかけようとしてた足が止まり、こちらに来た。 「ついでだ。お前も来い」 「ちょっ…」 思っていた以上に強く手首を捕まれながら、少女の手に引っ張られて行った。 長い獣道を真っ直ぐ辿っていった。 すると、何かの建物が見えてきた。 そこは深い深い森の中にある屋敷だった。
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