3,運命人×4

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青年はこちらをジーッと見たあと、やっと口を開いた。 「…死ね」 「第一声死ね?!」 「キシシシwwワロタwwオトヤンメッチャクールな毒舌ワロタww」 「…お前殺す」 「フヒヒwwサーセンww」 確かに未理夜の言う通り、クールな毒舌。 目付きは亜望と違って爽やかなのに、この兄妹ってどっかおかしい。 「オトヤ~ン☆一緒に遊ぼう♪」 「…(睨)」 「♪~怖い怖i…」 ゴッ… いい音が、部屋中に響いた。 亜望は素手で殴っていたが、オトヤンは自身の分厚い本で未理夜の後頭部にクリーンヒットさせていた。 「…亜望。口、縫え」 「承知」 「は?いやいやいやーwwこっち来ないでアノノン~^^」 「…あのドM仕留めて来い」 「はいよ」 「んあー、そうだー。俺ハッカーの所に行かなきゃ~^^お二人さーんまーたねー☆テヘペロ~」 「逃げるな!」 未理夜と亜望が至近距離で走りながら部屋を出ていった。 オトヤンは目を閉じて一息つくと、さっき未理夜が座ってたソファーに横になって本を読み始めた。 すると、チラッとその本の題名が見えて口に出して言った。 「千年物語…?」 本の題名を僕が言うと、オトヤンは素早く反応してこちらを見た。 「…知ってるのか」 「いや、名前だけ」 「…そうか」 そういうと、また本を読み始めた。 でも、数秒して本を閉じた。 そして、こちらを再び見た。 「…お前は、何で死んだんだ?」 「え…」 「……」 目が真剣だった。 「えっと、確か黒い布を被った人に『殺された』…?」 しばらく沈黙が走ったが、オトヤンがそれを破った。 「…やっぱり」 「え…どういう事?」 「…ここにいる奴は全員 『あいつ』に殺された…。」 「『あいつ』って…」 そういうと、オトヤンは目付きの雰囲気を変えてこちらを見た。 そして、静かに口を動かしながら言った。 シ ニ ガ ミ だ ……と。
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