270人が本棚に入れています
本棚に追加
『―親愛なる 誰かへ。
これを、誰が見るのかはまだ決めていない。
馬鹿げたあの三人か、私の姉か、
…いつかできる妻か、その子供か。
ただこれが完成した時に直接私からこれを受け取った者が、
私にとってそのとき一番愛すべき人なのだろう。
これは、子供の他愛もない恋愛小説に見えるかもしれない。
実際当事者が意識していないだけで、本当にそうなのかもしれない。
愛する人間を、愛していたかっただけなのだ。
ユエという、一人の人間だ。
最初のコメントを投稿しよう!