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ログイン二日目――――
頭のやや上方から、けたましい音が聞こえる。目覚まし時計のアラームだ。
伸ばした手を乱暴に叩きつけ、上部のスイッチを押した俺は、起きようとはせずに二度寝に突入する。
「ちょっと玲王。早く起きなさいよ」
だって今日は休みだぜ?もうちょいだけ寝させてくれ。
その声に俺は答えず、タオルケットを引き寄せる。
「起きろ玲王ーっ」
「ゲホォ!?」
男の声とセットで腹の上に重量感が襲う。足を跳ね上げくの字に曲がった俺を無視して、恋がタオルケットを剥ぎ取った。
「さっさと起きる。休みの日だからこそレベルアップをするのよ」
あ、そうか。俺は今慣れ親しんだ我が家ではなく、【DEATH・GAME】のギルドに泊まったんだった。
腹をさすりつつ、気だるい体を起こした。
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