日常から非日常へ

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  その後は難しい言葉のオンパレードで、何が書きたいのかは並以下の俺の頭脳では分からんですよ。 「……ふぅ」 普段から頭をあまり使っていないせいか、やけに疲れた。 ぶはーっと息を吐き出して、 「試しにやってみよっかい」 ヘッドギアに手を伸ばした。 匠は頷き、同じくヘッドギアを手に取り、装着した。 適当にヘッドギアを触っていると、スイッチのようなものに手が触れた。 俺は一度匠と顔を合わせてから頷き、ほぼ同時にスイッチを、押した。 ━━━━━━━━━━━━━━ 新規データ読み込み中…… ━━━━━━━━━━━━━━ 頭の中に無機質な音声が入り込んできた。 思わずヘッドギアを外したい衝動に駆られたが、何とか踏ん張る。 ━━━━━━━━━━━━━━ 読み込み完了まで 残り11秒 ━━━━━━━━━━━━━━  
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