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「「……」」
(れべるいちまんにせん?)
俺達の何倍?計算するのも億劫だよ。
「「……」」
二人同時に回れ右。
火事場のくそ力とはこのことか。自分で自分を疑う程の速度で廃墟に戻り、現実世界に帰ることのできる光へ飛び込んだ。
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ログアウトしますか
【YES】 【NO】
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そんなの決まってるだろ!【YES】だよ【YES】!!
脳内で叫ぶと、音声が流れ込んできた。
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ログアウト中……
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視線を廃墟の出入口に移すと、先程の激強プレイヤーが立っているのが見えた。
(越智倫太郎か……)
当分、その名が頭から離れることはないだろうな。
瞬間。
ログインした時と同様、世界は黒に染まった。
さっきまでは不気味だったけど、今回ばかりは安堵の息をつかさせてもらう。
やれやれ……。
――――
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