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女の子を轢いてみよう。
そんな下らない事を考えた6人。
2台の車が何度もUターンを繰り返し交差点を通過する。
馬鹿馬鹿しいと思いつつ、乗っているだけの私は別に労力を使って疲れる訳でもないのでドアに肘を着いてだらけて座り、彼らが飽きるのを待っていた。
「出ねーな」
出ねーよ。
出る訳無いだろ。
これで都市伝説なんてものの底が知れたわ。
「海君、そろそろ次行かない?」
「そうだな」
まだ行くんですか。
そう思う私の隣からはまた小さな溜め息。
我慢しろよ、私だって我慢してるんだから。
海斗さんは行き先の打ち合わせの為か、車を下りて行った。
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