1、二人

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隼「いきなり何を言うのかと思いましたよ」 会議が終わり、宮野さんと廊下を歩きながら俺は小さく呟いた。 孝「勝手にこっちだけ悪いって言われるのはどうかと思っただけ。実際きちんと文書送ってるしな」 隼「....」 宮野さんの凄いところは、多分こういうところなんだと思う。 オフと仕事モードの切り替えもそうだろうけど誰もが言えないことを率先して言うこと。 宮野さんは損することが多いと言っていたが、俺は密かに見習いたいと思っていたりもする。 孝「後で呼出しくらうだろうな」 宮野さんがそう言ったと同時にアナウンスで宮野さんの名前が呼ばれた。 孝「ほらな」 隼「お疲れ様です」 俺がそう言うと宮野さんは片手を上げ歩いていった。
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