1、二人

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千「じゃあ行ってくる」 隼「はい」 いつも先輩が先に出勤し、その後に続くように俺も会社に出勤する。 隼「行ってきます」 誰もいない部屋に向かって俺はそう言って部屋を後にした。 社会人になって4年も経てば周りの環境も変わる。 仕事場は変わらないけど寺島とは部署が変わり俺にも部下ができた。 男「日向さん。おはようございます」 隼「あぁ、おはよう」 ?「日向~」 隼「あっ、はい」 そして新たな上司もできた。 ?「この書類、昨日ごみ箱に落ちてたぞ~」 隼「えっ!!」 ?「嘘だぴょん」 隼「....」 ?「何だ、その冷ややかな目は」 俺が冷ややかな視線を送っているこの人の名前は宮野孝浩(ミヤノ タカヒロ)。俺の新しい上司で凄いやり手なのだか少々感覚がずれている。 隼「いえ、お気になさらずに」 宮野さんから書類を受け取ると俺は自分のデスクへと戻った。
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