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「なぁ、シラギ。」
ユヒトは本を読みながら質問した。
「何だよ?」
「何で、姫様との婚約断ったんだ?」
シラギは座っていた椅子から派手に転げ落ちた。
「いぃ、いきなり何だよ?!」
「だってさ~、王様になれたかもしれないだろ?」
シラギは2日前に行われた剣術大会で優勝していた。その年の大会で優勝した者は、姫と婚約出来る事になっていたのだが…。
「そんな事言われても…何か姫、嫌そうだったし。俺だって話もしたことない奴と婚約なんてさ…。」
シラギは座り直しながら、少しふてくされたように横を向いた。
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