兄弟

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「ふ~ん…。」 「何だよ?」 「シラギは姫の事が気に入ったんだ?」 ユヒトはニヤニヤしながらシラギの顔を覗くと…、シラギは顔を真っ赤にして 「そんなん ありえねぇし!意味わかん…ぐぅお!!」 舌を噛んだようだ。 「いいじゃないか~。一目惚れなんて滅多に経験できないらしいぞぉ。」 ユヒトは楽しそうだ。 シラギは真っ赤な顔のまま反論できずにいた。 確かに今まで剣の修行ばかりで、今回の大会だって優勝にしか興味が無かったのだ。 それが…姫の登場で、シラギは見とれて目をそらすことが出来なくなってしまった。 一瞬、姫との婚約に舞い上がりかけたのだが…。
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