兄弟

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姫は俯いたまま、 「…優勝、おめでとうございます…。」 とだけ、ポツリと言った。 周りの祝福ムードの中、シラギと姫だけが取り残されたように立ち尽くし… そしてシラギは言ってしまったのだ。 「婚約は…致しません!」 その時、初めて姫と目が合った。 驚いた姫の瞳がシラギを見つめ、シラギは心臓が爆発するかと思うくらいドキドキした。 そして…うっかり逃げ帰ってしまったのだ。
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