実方の味方

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小学六年の時だったか、細かいことはいちいち覚えていないが、樹弥がいじめられているところを、俺様が助けてやったのが出会いだった。 はず。 「僕は婦女子に助けを借りるような軟な男ではない」 こんな気障なこと言ってた気がするが、それはどうだったかわからん。 とりあえず樹弥をいじめているやつらをのして、お金をちょっともらったことは、はっきり覚えている。 それ以来、樹弥は俺にくっつくようになった。 本人は「いじめられなくて済む」と言っていたが・・・いや事実だろうな。 樹弥だし。 そんなこんなで樹弥とはかなり親しくなった。
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