3人が本棚に入れています
本棚に追加
由美「待たせちゃったね、行こっか。」
由美は少女の細い腕を掴むと、颯爽と歩き始めた。
男子生徒「おい、なんだよ。お前。」
この男子生徒たちが自分より歳上だったら、由美は無視していただろう。
しかし異性とはいえ年下の男の子。
もはやほっとけなかった。
由美「なに?私この子と待ち合わせてたんだけど。」
はや歩きで改札を抜ける。
少女「やっぱり・・やっぱり貴女、なつみだったのね。」
少女は何故か涙目で俯いていた。
由美はめんどくさくて答えなかった。
春香「ちょっと置いていくなんてひどーい。」
由美「ごめんごめん。」
ホームのベンチに少女を座らせ、その少女の前に立つ二人。
春香「あれ、この子、昼間の・・。」
由美「うん。なんかヤンキーに絡まれてたからさ。」
少女は相変わらず泣いている。
最初のコメントを投稿しよう!